手広(読み)テビロ

デジタル大辞泉 「手広」の意味・読み・例文・類語

て‐びろ【手広】

[形動][文][ナリ]てびろいさま。規模が大きいさま。「手広な家」「手広に商う」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「手広」の意味・読み・例文・類語

て‐びろ・い【手広】

〘形口〙 てびろ・し 〘形ク〙
① 家などの敷地や、構え、間取りなどが大きく広い。〔日葡辞書(1603‐04)〕
青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春「邸なぞもなかなか手広く構えて」
② 関係する範囲視野、知識などが広い。
源平盛衰記(14C前)一六「大方此の頼政は、歌に於ては手広(テビロ)き者にぞ思し召されける」
囲碁将棋着手で、どのようにでも対処できる可能性が大きい。
てびろ‐さ
〘名〙

て‐びろ【手広】

〘形動〙 建物場所、関係する範囲などが広いさま。
愚管抄(1220)五「郎等どもを、勢多宇治・淀なんどの方へちらしてふせがせんと、手びろにくはだてて有ける」

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