精選版 日本国語大辞典 「手取・手捕」の意味・読み・例文・類語
て‐どり【手取・手捕】
〘名〙
① 糸などを機械にかけないで手で繰り取ること。手繰り。
② 素手(すで)でつかまえること。いけどりにすること。
※九冊本宝物集(1179頃)六「かるめ、あざけりて、手どりにせんとするをききて」
④ 水を注ぐ具。薬罐(やかん)などの類。
※梵舜本沙石集(1283)七「火葬するに、石の如(ごとく)にしてやけざるものの、手取の勢なるあり」
⑤ 釜のとって。また、とってのついた釜。
※俳諧・竹馬狂吟集(1499)一〇「茶をものまじと世をぞ捨ぬる 山ずみに手取もちてもなにかせん」
⑥ ⇒てとり(手取)
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