手を組む(読み)てをくむ

精選版 日本国語大辞典 「手を組む」の意味・読み・例文・類語

て【手】 を 組(く)

両手の指と指を組み合わせる。
※宇津保(970‐999頃)国譲下「かくのごと、てをくみたるやうにゆきまじり」
② 腕組みをする。また、深く考えこんだり、何もしないで見ている状態にもいう。
※雑俳・柳多留‐一一(1776)「大三十日手をくんで居るすまぬ事」
③ 人と人とが手をにぎり合う。また、腕を組み合わせる。腕を組む。
西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉八「かう手(テ)を組(ク)んで歩行(あるく)にゃア足並をそろへて調煉でやらかすダ」
仲間になる。協力する。腕を組む。
※綿(1931)〈須井一〉五「都会労働者農村百姓と手を組んで、一つドカンとやりませうよ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「手を組む」の意味・読み・例文・類語

・む

仲間になる。協力する。「外国資本と―・んで事業を始める」
[類語]手を握る手を携える手を取り合う手に手を取る手を結ぶ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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