手に掛かる(読み)てにかかる

精選版 日本国語大辞典 「手に掛かる」の意味・読み・例文・類語

て【手】 に 掛(か)かる

世話をうける。
大和(947‐957頃)一四二「継母のてにかかりていますかりければ、心に物のかなはぬ時もありけり」
② 取り扱われる。処分される。また転じて、殺される。処刑される。
※半井本保元(1220頃か)下「我子に請取られて、年来の家人正清が手に懸らん事こそ神妙なれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「手に掛かる」の意味・読み・例文・類語

か・る

直接に取り扱われる。「彼の―・れば簡単にかたづく」
殺される。「暗殺者の―・る」
世話を受ける。
「継母の―・りていますかりければ」〈大和・一四二〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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