普及版 字通 「手(漢字)」の読み・字形・画数・意味
手
常用漢字 4画
[字訓] て・もつ
[説文解字]
[金文]
[字形] 象形
手の形。手首から上、五本の指をしるす。〔説文〕十二上に「なり」とするが、指を伸ばしている形である。金文に「拜手(稽)首(けいしゆ)」のようにいい、ときに「拜手手」「拜手」のようにしるすことがあるのは、手・首が同声であるからであろう。
[訓義]
1. て、てさき。
2. ゆび、たなごころ、うで。
3. もつ、とる、てにする、にぎる、てずからする。
4. わざ、しわざ、たすけ。
5. わざある人、行為する人。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕手子 師、太奈須惠(たなすゑ)/ 手巾 太乃古比(たのごひ)〔名義抄〕手 テ・テヅカラ 〔立〕手 ニギル・トル・テヅカラ
[部首]
〔説文〕に掌・拇以下二百六十四字、重文十九字を属し、〔玉〕にはすべて六百四十五字を属する。他に廾(きよう)・(きよく)・(又)(ゆう)なども、手関係の部首字である。
[語系]
手・首sjiuは同声。金文に「首」を「手」に作ることがある。体の先端にあるものを首、腕の先端にあるものを手という。手に械(かせ)を加えることをthiuといい、〔説文〕六上に「械なり」とみえる。
[熟語]
手印▶・手下▶・手画▶・手械▶・手格▶・手簡▶・手函▶・手▶・手眼▶・手記▶・手技▶・手戯▶・手脚▶・手仇▶・手教▶・手巾▶・手啓▶・手芸▶・手戟▶・手語▶・手工▶・手巧▶・手稿▶・手毫▶・手策▶・手札▶・手冊▶・手刺▶・手自▶・手写▶・手書▶・手抄▶・手詔▶・手鈔▶・手状▶・手帖▶・手燭▶・手刃▶・手迹▶・手跡▶・手▶・手爪▶・手▶・手足▶・手沢▶・手段▶・手談▶・手中▶・手▶・手勅▶・手低▶・手定▶・手拝▶・手▶・手▶・手搏▶・手▶・手版▶・手板▶・手臂▶・手畢▶・手筆▶・手舞▶・手法▶・手墨▶・手本▶・手民▶・手命▶・手文▶・手紋▶・手理▶・手裏▶・手力▶・手炉▶・手録▶・手腕▶
[下接語]
握手・盈手・応手・下手・画手・旗手・騎手・技手・挙手・凶手・拱手・空手・携手・戟手・巧手・交手・高手・国手・叉手・左手・執手・釈手・十手・助手・匠手・上手・触手・人手・赤手・隻手・拙手・接手・選手・繊手・素手・俗手・舵手・沢手・着手・停手・敵手・徒手・毒手・入手・拝手・拍手・縛手・反手・臂手・拊手・撫手・覆手・分手・砲手・翻手・凡手・魔手・妙手・名手・右手・落手・両手・斂手・老手
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報