扇絵(読み)おうぎえ

世界大百科事典(旧版)内の扇絵の言及

【扇面画】より

…扇に描いた絵。扇絵ともいう。日本の扇は,ヒノキ(檜)の薄板を綴じ合わせた檜扇(ひおうぎ)と,紙を折りたたみ竹の骨をつけた蝙蝠扇(かわほりおうぎ)の2種が平安時代以来用いられた。…

【宮崎友禅】より

…《花の屑》に,1736年(元文1)6月,83歳没とあるが,真否は明らかでない。ただ《余情ひなかた》や《人倫重宝記》によると,17世紀の後半に京都知恩院の門前町に宮崎友禅という絵法師が住んでおり,彼は扇絵師で,その扇絵は当時おおいに人気を得ていたことが知られる。なかでも遊里島原へ通う大尽とよばれる粋人たちの持物に扇絵はかかせないものであった。…

※「扇絵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」