扁平母斑(茶あざ)(読み)へんぺいぼはんちゃあざ(英語表記)Nevus Spilus

家庭医学館 「扁平母斑(茶あざ)」の解説

へんぺいぼはんちゃあざ【扁平母斑(茶あざ) Nevus Spilus】

[どんな病気か]
 扁平母斑は、一般的に茶あざと呼ばれています。形は類円形ないし不整形、色は均一に淡褐色をしており、表面は平らな母斑です。思春期前後に発症することが多いのですが、出生時からみられる場合もあります。
 とくに10歳代ころに発症し、毛が生えているものをベッカー母斑といいます。「母斑細胞母斑(色素性母斑/黒あざ/ほくろ)」の母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)(黒あざ)とはちがって、母斑細胞はなく、皮膚の表面に色素をもった細胞が少し増えたものです。
[治療]
 従来はドライアイス圧抵療法(あっていりょうほう)や皮削術(ひさくじゅつ)(皮膚を機械的に削る方法)がおもに行なわれてきましたが、現在はレーザー治療が主体となり、効果をあげています。ただし、しばしば再発するため、根気よく照射治療を続けることがたいせつです。

出典 小学館家庭医学館について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android