戴冠(読み)たいかん

精選版 日本国語大辞典 「戴冠」の意味・読み・例文・類語

たい‐かん ‥クヮン【戴冠】

〘名〙 頭に冠をいただくこと。特に、君主即位したしるしに初めて宝冠を頭にのせること。
※ル・パルナス・アンビュラン(1910)〈森鴎外〉「戴冠者や大統領は扨置き」 〔韓詩外伝‐巻二〕

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デジタル大辞泉 「戴冠」の意味・読み・例文・類語

たい‐かん〔‐クワン〕【戴冠】

[名](スル)国王が即位のしるしとして王室伝来の王冠を頭にのせること。

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普及版 字通 「戴冠」の読み・字形・画数・意味

【戴冠】たいかん(くわん)

冠をいただく。〔韓詩外伝、二〕(の)首に冠を戴くなり。足に(けづめ)を傅(つ)くるは武なり。に在りて敢鬪するなり。を得て相ひぐるは仁なり。夜を守りて時を失はざるは信なり。

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世界大百科事典(旧版)内の戴冠の言及

【ヨーロッパ】より

…それだけにキリスト教的統一文明という意識の存在意義は大きいのであるが,宗教史の問題はここでは一応おくとして,広く歴史的世界としてのヨーロッパを考えた場合,それが〈成立〉したということの意味を,どういう視角からとらえればよいのであろうか。 歴史的世界としてのヨーロッパの成立を説くためには,政治・法制史的にはほぼ3世紀のローマ帝国の衰微期から,ゲルマン民族大移動期を経て,800年のカール大帝の戴冠まで,社会・経済史的にはさらに下って11,12世紀における〈商業の復活〉つまり中世都市の成立期までを視野に入れる必要がある。しかしこの数世紀にわたる漸次の変化を具体的内容に即して概説することはとうてい不可能であるから,ここでは〈ヨーロッパ〉を考える上で最も特徴的な,この時期の変化を指摘するにとどめたい。…

※「戴冠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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