戦術防空(読み)せんじゅつぼうくう

世界大百科事典(旧版)内の戦術防空の言及

【空軍】より


[戦術航空作戦]
 戦域において個々の戦闘を有利に展開するため,各種航空機,ミサイルなどを使用して行う局地的作戦で,おおむね次のように区分することができる。(1)航空優勢の確保 自軍の航空機が敵に阻止されることなく活動できるようにするため,敵の航空戦力を撃破または無力化する作戦で,敵の航空基地,ミサイル基地などに侵攻して攻撃を加える攻勢的な作戦と,来攻する敵航空機などを要撃する防勢的な作戦(戦術防空)などによって行われる。(2)航空阻止 航空攻撃によって敵陸海戦力を撃破または無力化しようとする行動および敵の後方連絡線等を破壊し,あるいは敵の増援部隊を撃破して前線部隊を孤立化または弱化させる行動をいい,燃料・物資集積所等の敵軍事基地,港湾など侵略拠点に対する攻撃,上陸船団・空挺部隊に対する上陸・着陸前の攻撃などである。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」