戦艦武蔵(読み)センカンムサシ

デジタル大辞泉 「戦艦武蔵」の意味・読み・例文・類語

せんかんむさし【戦艦武蔵】

吉村昭による戦史小説。昭和41年(1966)刊行。戦艦武蔵建造から沈没までの全貌を、綿密な調査に基づき描く。本作および「関東大震災」などの功績により、著者は昭和48年(1973)に第21回菊池寛賞受賞

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知恵蔵mini 「戦艦武蔵」の解説

戦艦武蔵

大日本帝国海軍の軍艦三菱重工業長崎造船所第二船台で建造され、1942年8月に竣工した。全長263メートル、重量6万9100トン、15万馬力、乗員2500名。当時世界最大の46センチ主砲を9門搭載した超弩級戦艦だった。43年2月より、日本海軍連合艦隊の旗艦として太平洋各海域に出撃。44年10月、フィリピン・レイテ島へ向けてブルネイ・ダルサラーム国より出撃したが、同年10月24日19時35分、米軍の魚雷20発、爆弾17発、至近爆弾多数を受けて、フィリピンのシブヤン海に戦没した(レイテ沖海戦)。これまでその残骸は見つかっていなかったが、米国マイクロソフト社の共同創業者であるポール・アレンが行った独自調査の結果、2015年3月に、海中に沈んだ「武蔵」と思われるものの写真をTwitterに投稿、専門家は本物である可能性が高いとしている。

(2015-3-5)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の戦艦武蔵の言及

【艦砲】より

…軍艦などに装備された火砲。13世紀ころ地中海で使用されたガレー船でハンドカノンが用いられたのが始まりであるといわれる。15世紀ころにはスペイン,イギリス,フランス,中国,朝鮮などの軍艦に口径(砲身の内径)の小さな少数の火砲が搭載されるようになった。その後しだいに口径が大きくなり搭載数も増加し,両玄に複層にわたって搭載したガレオン船も現れた。当時の弾丸は鉄や石の球塊で,相手艦を撃沈するには威力が不十分であり,海戦の雌雄はいぜんとして接玄移乗戦闘により決する場合が多かった。…

※「戦艦武蔵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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