戦略的創造研究推進事業(読み)せんりゃくてきそうぞうけんきゅうすいしんじぎょう

大学事典 「戦略的創造研究推進事業」の解説

戦略的創造研究推進事業
せんりゃくてきそうぞうけんきゅうすいしんじぎょう

文部科学省所管の科学技術振興機構が実施する競争的資金の一つで,新技術シーズの創出を目指すCRESTや「さきがけ」,ERATOのほか,RISTEX(日本)(社会技術研究開発センター(日本))等の課題解決型の戦略的な基礎研究推進目的とする多数のプログラムで構成されている。課題解決型の戦略的な基礎研究の推進を目的とするところが,いわゆる科研費による学術研究助成と異なる。いずれのプログラムも,政策課題を踏まえ,トップダウンで定められた研究領域について,プロジェクトリーダーとなる研究総括等に大きく裁量を与え,大学,企業,独立行政法人等の機関の枠を超えた時限的な仮想(バーチャル)の研究組織を構築して,研究開発が進められる。CREST(日本)は既存の研究チームを,「さきがけ(日本)」は研究者個人を単位として研究開発が進められる。ERATO(日本)では,研究総括自身の構想を実現するために,研究総括自身が新たに研究チームを編成し,これを直接指揮して研究開発が進められる。
著者: 榎孝浩

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

産学連携キーワード辞典 「戦略的創造研究推進事業」の解説

戦略的創造研究推進事業

「戦略的創造研究推進事業」とは、科学技術振興事業団補助の下、新しい科学技術の種となる基礎的な研究を推進することを目的とした事業。「戦略的創造研究推進事業」の事業団の下にプロジェクトディレクターが配置され、5年間の期間で研究プロジェクトの運営が行われる。「戦略的創造研究推進事業」の研究員はプロジェクトディレクターが選定する。1プロジェクト当たり総額15~20億円が用意されており、現在20のプロジェクトが進行中である。

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