戦争犯罪人（読み）せんそうはんざいにん

精選版 日本国語大辞典

せんそう‐はんざいにん センサウ‥【戦争犯罪人】

〘名〙 戦争犯罪の罪に問われた人。戦犯。戦犯者。

※ポツダム宣言（1945）一〇「一切の戦争犯罪人に対しては厳重なる処罰を加へらるべし」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

せんそう‐はんざいにん〔センサウ‐〕【戦争犯罪人】

戦争犯罪にあたる罪を犯した人。戦犯せんぱん。

出典　小学館

山川 日本史小辞典 改訂新版

戦争犯罪人
せんそうはんざいにん

戦犯とも。戦争犯罪の行為者。狭義の戦争犯罪は戦時法の概念で，交戦法規または慣例の違反。しかし第2次大戦後のニュルンベルクおよび極東国際軍事裁判では，平和に対する罪(侵略戦争の計画・実行など)，人道に対する罪(一般人民に対する非人道的行為および政治的・人種的・宗教的理由にもとづく迫害)も加えた広義の戦争犯罪概念が採用され，その行為者も処罰の対象となった。平和に対する罪にかかわるA級戦犯を裁いた極東国際軍事裁判では，28人が起訴され，7人が絞首刑。アメリカの軍律委員会や連合国各国が東アジアで行った，狭義の戦争犯罪と人道に対する罪を問うB・C級戦犯の裁判では，937人が処刑された。

出典　山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」

世界大百科事典（旧版）内の戦争犯罪人の言及

【戦犯】より

…戦争犯罪人war criminalの略。第2次世界大戦後，連合国の軍事裁判で戦争犯罪について訴追，処罰されたもの。…

※「戦争犯罪人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」