我儘(読み)わがまま

精選版 日本国語大辞典 「我儘」の意味・読み・例文・類語

わ‐が‐まま【我儘】

[1] 〘連語〙 (代名詞「わ」に助詞「が」、名詞「まま」が結合したもの) 自分の思うさまになること。自分の思いどおり。
蜻蛉(974頃)下「みかどをわがままにおぼしきさまのまつりごとせん物をとぞいふ」
※宇治拾遺(1221頃)九「家ひろし。いかにぞやなど、物云べきあるじもなくて、我ままにもやどりいるかな」
[2] 〘名〙 (形動)
① 他を顧慮することなく自分勝手にふるまうこと。身勝手なこと。また、そのさま。
※虎寛本狂言・右近左近(室町末‐近世初)「又、例の我儘が出まするほどに」
② 思うままに贅沢(ぜいたく)を尽くすこと。身勝手で奢っていること。また、そのさま。
仮名草子浮世物語(1665頃)一「これより身持わがままになりて〈略〉此処彼処遊びさまよふ浮れ者と成にけり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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