成長屈折点(読み)せいちょうくっせつてん

世界大百科事典(旧版)内の成長屈折点の言及

【機械工業】より

…一定の普及率に達するまでは毎年のフロー(流れ)の生産,消費は急成長するが,一定の普及率(耐久消費財においては世帯当り普及率が50~60%前後の時点が多い)に達すると,以後は主として取替え需要となり,毎年のフローの生産,消費の成長率はほぼ横ばい状態の低成長に転化する。つまり成長屈折点がみられることである。非耐久財の毎年の成長率は低いが安定的であるのにくらべ,機械工業の毎年の成長率は,このように初期の漸進的低成長期(単位当り価格が非耐久財にくらべ機械は高価であるので,所得水準の低い時期には生産しても少量ずつしか売れない)のあと,急成長期が現れ,やがて成長屈折点を迎え,以後は成熟期に入り,やがて衰退期(より低賃金国へ生産拠点が移動するため)を迎えるという商品のライフサイクルがある。…

※「成長屈折点」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」