精選版 日本国語大辞典 「成道会」の意味・読み・例文・類語
じょうどう‐え ジャウダウヱ【成道会】
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釈迦が悟りをえて仏(覚者)となったことを成道といい,これを記念して修する法会。毎年12月8日に行われ,灌仏会,涅槃会とともに〈三仏会〉と称し,釈迦の三大法会として重んじられる。禅宗の大寺では12月1日から8日の朝まで7日間不眠不休の座禅が行われるが,これを臘八会(ろうはちえ)/(ろうはつえ)または成道会と称し,臘八接心(せつしん)ともいう。臘八とは臘月(12月)8日の意。この日臘八粥といって粥に昆布,串柿,菜などを入れたものを食べる。これを五味粥ともいう。寺によっては茶粥や甘酒などが出される。中国では宋より仏に粥を供える風習が生じたが,釈迦出山のおり,村娘が捧げた牛乳で煮た粥を食べたとの故事によるという。仏教系の学校では,成道会に牛乳を生徒らに供する例が多い。
執筆者:伊藤 唯真
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…南方仏教で,釈迦の誕生,成道(じようどう),入滅を祝って行われる祭り。中国や朝鮮,日本などの北伝(大乗)仏教では,釈迦の誕生,成道,入滅はそれぞれ別の日のこととされ,それらの日ごとに祝われる(たとえば,4月8日の降誕会(ごうたんえ)または灌仏会(かんぶつえ),12月8日の成道会(じようどうえ),2月15日の涅槃会(ねはんえ)など)。一方,スリランカやミャンマー,タイなど南方仏教の諸国では,これらはいずれもインド暦で第2月とされるバイシャーカvaiśākha月の満月の日のこととされ,毎年,この日にあたる5月末から6月初めの満月の日を中心に,盛大な祭りが行われる。…
※「成道会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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