成満寺(読み)じようまんじ

日本歴史地名大系 「成満寺」の解説

成満寺
じようまんじ

[現在地名]熊本市万町一丁目

よろず町一丁目の南側にあり、慈摂山と号し、浄土真宗本願寺派、本尊阿弥陀如来。「国誌」によれば、明応年間(一四九二―一五〇一)公信が豊後国玖珠くすだん(現大分県玖珠郡九重町)に建立したのに始まり、天文年間(一五三二―五五)二世浄道が菊池郡迫間はざま(現菊池市)寺地を構え、のち同郡水次みつぎ(現菊池郡七城町)に移転、元亀年間(一五七〇―七三)の初め三世慶道は隈本くまもとに移ったが、天正一五年(一五八七)には山鹿やまが御宇田みうた(現鹿本郡鹿本町)に再移転。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報