成心（読み）せいしん

精選版 日本国語大辞典

せい‐しん【成心】

〘名〙

① ある立場にとらわれた見方、考え方。先入観。

※馬骨人言を難ず（1901）〈登張竹風〉「先づ成心を構へてニイチエの書を披読し」

② したごころ。たくらみごとのある心。

※舞姫（1890）〈森鴎外〉「おのれも亦伯が当時の免官の理由を知れるが故に、強て其成心を動かさんとはせず」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

せい‐しん【成心】

１ ある立場にとらわれた見方。先入観。「成心を去る」
２ たくらみのある心。下心したごころ。

出典　小学館

普及版 字通

【成心】せいしん

成見。偏見。〔文心雕竜、体性〕各其の心を師とせば、其の異なること面の如し。

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出典　平凡社「普及版 字通」