成形加工(読み)セイケイカコウ

化学辞典 第2版 「成形加工」の解説

成形加工
セイケイカコウ
forming process, molding process

無機,金属,有機(高分子)などの原料を成形し,製品を製造する工程をいう.実際の成形加工時には,主原料のほかに各種の添加剤を加えることが多い.まず主原料に添加物などを混合溶融,混練などして調整し,種々の方法によって材料を目的の形に賦形する.材料の賦形方法としては,圧縮成形(トランスファー,積層,FRPなど),注型成形(キャスト,鋳造,封止など),ロール成形(ロール圧延,カレンダーなど),射出成形(RIM,射出圧縮,射出発泡,ガスアシストなど),押出成形(パイプ押出,電線被覆,T-ダイフィルム,インフレーションフィルム,多層フィルムなど),ブロー成形(押出,射出、延伸など),延伸成形(溶融紡糸,2軸延伸など),粉末成形(焼結ライニングなど)など数多くある.成形加工において化学反応が伴う化学加工やリアクティブプロセッシングなどもある.このほかに,二次加工として,表面処理,熱処理溶接,塗装などがある.これらのうち,圧縮成形,射出成形,押出成形が基本的な三大成形加工である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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