懸垂氷河(読み)ケンスイヒョウガ

デジタル大辞泉 「懸垂氷河」の意味・読み・例文・類語

けんすい‐ひょうが【懸垂氷河】

岸壁急斜面にへばりつくように形成される氷河。崩落しやすく、氷雪崩こおりなだれ原因となることがある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の懸垂氷河の言及

【氷河】より

…山岳氷河はその規模と形態からさらに細分される。懸垂氷河は急な斜面にへばりついたような小さなもので,そこからさらに下方へ落下して再生氷河(トルキスタン型氷河)がつくられていることもある。氷期に形成されたカール(圏谷)地形のなかに収まっている圏谷氷河,カールを谷頭部に形成しながら谷の下方へ流れ出している谷氷河(アルプス型氷河),谷氷河がいくつか合流して山麓の平野にまで達している山麓氷河(アラスカ型氷河)など規模に応じて名前が付けられている。…

※「懸垂氷河」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android