精選版 日本国語大辞典 「懲」の意味・読み・例文・類語
こら・す【懲】
〘他サ五(四)〙
① 懲りて二度としないようにさせる。過ちを責めて戒める。懲りさせる。ころす。
※書紀(720)推古一二年四月(岩崎本室町時代訓)「悪(あしき)を懲(コラ)し善(ほまれ)を勧むるは、古の良(よ)き典(のり)なり」
② 苦しめる。
こ・りる【懲】
※万葉(8C後)三・三八四「吾がやどにからあゐ蒔(ま)きおほし干れぬれど懲(こり)ずてまたも蒔かむとそ思ふ」
こらし・める【懲】
〘他マ下一〙 こらし・む 〘他マ下二〙
① 懲りさせる。懲りて二度としないようにさせる。
ちょう‐・ず【懲】
〘他サ変〙 こらしめる。罰を加えてこりさせる。
※落窪(10C後)三「ちょうずべき限りはあまたたびしてき」
こらしめ【懲】
〘名〙 (動詞「こらしめる(懲)」の連用形の名詞化) 懲らしめること。懲りるようにすること。こらし。
※御伽草子・朝顔の露(室町時代物語集所収)(室町末)「御いたはしくは候へ共、しばし御こらしめのためなれば」
こり【懲】
〘名〙 懲りること。こりごりすること。
※玉塵抄(1563)二八「次の王に前のこそ玉を知しむことなけれ、今の王は知れうと思てこりもなう又ささげたぞ」
こらし・む【懲】
〘他マ下二〙 ⇒こらしめる(懲)
こ・る【懲】
〘自ラ上二〙 ⇒こりる(懲)
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