懦夫(読み)だふ

精選版 日本国語大辞典 「懦夫」の意味・読み・例文・類語

だ‐ふ【懦夫】

〘名〙 気の弱い男。いくじなし。臆病者
※柳湾漁唱‐一集(1821)栗軒偶題「老我風塵懶進趨、長官何意起懦夫
※紐育(1914)〈原田棟一郎〉ブルクリン橋「千載の下自から懦夫(ダフ)をして起たしむるの痛烈事ではないか」 〔孟子‐万章下〕

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デジタル大辞泉 「懦夫」の意味・読み・例文・類語

だ‐ふ【×懦夫】

意気地のない男。臆病な男。
愚夫―に至りてはひたすら伊勢神風を祈の外他事なし」〈条野有人・近世紀聞〉
[類語]弱虫敗者弱者臆病・臆病者・意気地無し怖がり腰抜け内弁慶張り子の虎・苛められっ子・味噌っ滓泣き虫

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普及版 字通 「懦夫」の読み・字形・画数・意味

【懦夫】だふ

無気力な男。〔孟子、万章下〕故に伯夷の風を聞くは、頑夫(ぐわんぷ)(かたくなな男)もに、懦夫も志を立つるり。

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