懐中電灯(読み)かいちゅうでんとう(英語表記)flashlight

翻訳|flashlight

精選版 日本国語大辞典 「懐中電灯」の意味・読み・例文・類語

かいちゅう‐でんとう クヮイチュウ‥【懐中電灯】

〘名〙 ふところやポケットに入れて携帯するように作られた小型の電灯乾電池などを電源とする。懐中電気。
※苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉二「手に筒形の懐中電燈を持ってゐて、〈略〉それで私たちの顔を照らした」

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デジタル大辞泉 「懐中電灯」の意味・読み・例文・類語

かいちゅう‐でんとう〔クワイチユウ‐〕【懐中電灯】

携帯用の小型電灯。乾電池などを電源とする。
[類語]電灯電球蛍光灯白熱電球水銀灯アーク灯ナトリウム灯ナトリウムランプガス灯LED電球

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「懐中電灯」の意味・わかりやすい解説

懐中電灯
かいちゅうでんとう
flashlight

乾電池または蓄電池を電源とした携帯電灯の一種。携帯電灯には乾電池式と充電式とがあり、種類としては、懐中電灯のほかに強力ライト、常備灯、ポケットライトなどがある。電源である乾電池には、単1、単2、単3、単4などが、充電式には蓄電池が使用される。使用される光源はおもに豆電球(小形の電球)と白色LED(Light Emitting Diode=発光ダイオードの略)である。懐中電灯の器の材質は、黄銅(おうどう)でめっき仕上げしたものや、鉄で塗装仕上げまたはめっき仕上げしたものがあるが、合成樹脂製やアルミニウム合金製のものが多くなってきている。

 強力ライトは懐中電灯よりも乾電池の数が2倍でより明るい。常備灯は、普段は専用の取付け台に備えつけておき引き抜くと点灯する。ポケットライトはポケットやハンドバッグに入れられるほど小形で軽量である。これらも懐中電灯の仲間である。

 また、通常の懐中電灯をやや大形にして反射鏡を大きくし、電球の集光性を増すとともに、スイッチの切り替えにより、小さな蛍光ランプを点灯するようにしたものがある。これは高周波電圧を用いてランプを点灯するため、小形軽量の回路が組み込まれている。このタイプは地震などの非常時の避難用として、一般家庭にも常備されるようになった。

 特殊な用途として、遠距離照射のために光の焦点調節ができるものや、防水式の携帯電灯、キャップライト、ねじ回し付きライト、ペンライト、拡大鏡付きライト、軽便集魚灯、海難時における救命灯などがある。

 日本では2005年(平成17)ごろから、いろいろな大きさのLED懐中電灯が市販されるようになった。その特長は小形で小電力、衝撃に強く球切れの心配が少ないことで、懐中電灯やポケットライトなどデザインも多様である。これらは単にLEDライトとよばれる。

[高橋貞雄]

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百科事典マイペディア 「懐中電灯」の意味・わかりやすい解説

懐中電灯【かいちゅうでんとう】

一般には乾電池を電源とする携帯用電灯をいい,豆電球の光を反射鏡,レンズなどでビーム状にしたものが多い。防水式のもの,頭につけるもの,ペンライト,ランタンなど各種ある。使用する乾電池は,単一,単二,単三,単四の各乾電池である。また充電可能なニッケル‐カドミウム電池を用いたり,小型発電機を指で操作して使用するものなどもある。

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