憂節(読み)うきふし

精選版 日本国語大辞典 「憂節」の意味・読み・例文・類語

うき‐ふし【憂節】

〘名〙 つらく悲しいこと。「ふし」が竹の「節」と同音であるところから、竹の縁語として用いられることが多い。
古今(905‐914)雑下・九五八「世にふれば言の葉しげきくれ竹のうきふしごとに鶯ぞなく〈よみ人しらず〉」
源氏(1001‐14頃)帚木「手を折りてあひ見しことを数ふればこれひとつやは君がうきふし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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