慶良間諸島(読み)ケラマショトウ

デジタル大辞泉 「慶良間諸島」の意味・読み・例文・類語

けらま‐しょとう〔‐シヨタウ〕【慶良間諸島】

沖縄本島西方諸島渡嘉敷とかしき座間味ざまみなどからなる。山地にすむケラマジカ天然記念物沿岸珊瑚礁さんごしょうが発達しており、平成17年(2005)ラムサール条約に登録された。慶良間列島

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日本歴史地名大系 「慶良間諸島」の解説

慶良間諸島
けらましよとう

渡嘉敷とかしき村・座間味ざまみ

那覇市の西方海上約二〇キロから四〇キロの間に分布し、大小三〇余からなる島嶼。慶良間列島ともいい、沖縄諸島に属する。渡嘉敷とかしき島・儀志布じしつぷ島や、めー島・なか島・くる島などからなる渡嘉敷村域の島々と、座間味ざまみ島・阿嘉あか島・慶留間ぎるま島・屋嘉比やかん島・外地ふかじ島・久場くぼー島・安室あむる島などからなる座間味村域の島々の総称。島尻郡に属する。範囲は北緯二六度一五分(黒島)―二六度七分(ウン島)、東経一二七度一二分(神山島)―一二七度三五分(久場島)。島の総数は一四島で、うち有人島は渡嘉敷村の渡嘉敷島(面積一五・二九平方キロ)、座間味村の座間味島(六・六六平方キロ)阿嘉島(三・八二平方キロ)慶留間島(一・一五平方キロ)の四島のみで、無人島は一〇島。指定離島数も一四島で、その総面積三三・九八平方キロ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「慶良間諸島」の意味・わかりやすい解説

慶良間諸島
けらましょとう

沖縄県,那覇市の西方約 30kmの海上に浮かぶ大小約 30の島嶼群。慶良間海峡より東側の,渡嘉敷島をはじめとする渡嘉敷村に属する島々を前慶良間,座間味島など座間味村に属する海峡の西側の島々を後慶良間という。第2次世界大戦中,アメリカ軍の沖縄上陸作戦ではこの諸島が最初の上陸地となった(→沖縄の戦い)。古生層の山地が多く,耕地は狭い。古くからカツオ漁が盛んで,かつお節を特産していた。景観に優れ,内海透明度が高く,サンゴ礁は世界でも有数の美しさで知られる。1978年,沖縄海岸国定公園に編入され,2005年に座間味島沖と渡嘉敷島沖の海域ラムサール条約に登録された。2014年,沖縄海岸国定公園から削除され,島嶼およびその沖合 7kmの海域が慶良間諸島国立公園に指定された。また島嶼沿岸の水深 30m以浅の海域が慶良間諸島海域公園地区に指定された。

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世界大百科事典(旧版)内の慶良間諸島の言及

【慶良間列島】より

…沖縄県の沖縄島(本島),那覇市の西方20~40kmの海上にある大小30余の島嶼(とうしよ)群。慶良間諸島ともいう。列島の中央を南北に走る慶良間海峡を境に行政上は二分される。…

※「慶良間諸島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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