慶良間諸島海域公園地区(読み)けらましょとうかいいきこうえんちく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「慶良間諸島海域公園地区」の意味・わかりやすい解説

慶良間諸島海域公園地区
けらましょとうかいいきこうえんちく

沖縄県渡嘉敷村座間味村慶良間諸島国立公園の海域。2014年指定。面積 82.9km2慶良間諸島の島嶼沿岸,水深 30m以浅の海域であり,透明度が高く,高密度にサンゴ礁が発達する景観をもつ。サンゴは 248種,魚類は 360種,造礁サンゴを含めた無脊椎動物は約 1640種,海草類は約 220種が確認されており,アオウミガメや大型のイトマキエイなども見られ,多様な海洋生物が生息する。冬季はザトウクジラの繁殖海域となり,クジラ類ではコイワシクジラマッコウクジラシワハイルカバンドウイルカオキゴンドウも確認されている。また有数のマリンレジャースポットであり,スキューバダイビングなどが盛んで,ホエールウォッチングも行なわれる。座間味島沖の旧座間味海域公園地区(1.2km2)と,渡嘉敷島沖の旧渡嘉敷海域公園地区(2.33km2)の両海域は,2005年にラムサール条約に登録された。(→海域公園地区

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