慣用語(読み)かんようご

精選版 日本国語大辞典 「慣用語」の意味・読み・例文・類語

かんよう‐ご クヮンヨウ‥【慣用語】

〘名〙
最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉一六「座して喰へば山をも空し、一句是れ老婆的慣用語(クヮンヨウゴ)にして業(はや)已に陳腐に属したるものなれども」
特定の場面で用いられるきまり文句。「ごめんください」「本日は晴天なり」など。
官庁学界軍隊遊里など特定の社会だけによく用いられる単語や言いまわし。「原議書」「ラング」「めんこあがり」など。
④ その人が常に好んで用いる単語や言いまわし。
黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一「高慢だ、時勢おくれだ、は毎(いつ)も出て来る慣用語であったのである」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「慣用語」の意味・読み・例文・類語

かんよう‐ご〔クワンヨウ‐〕【慣用語】

特定の場面できまって用いる言葉。きまり文句。「ごめんください」「おはよう」の類。
特定の社会だけで通用している語や言い回し。官庁用語・学術用語・商売用語・軍隊用語の類。
慣用句」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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