感触(読み)カンショク

デジタル大辞泉 「感触」の意味・読み・例文・類語

かん‐しょく【感触】

[名](スル)
外界物事に触れて心に感じること。
「自己以外のものの生命存在に―して以来」〈倉田愛と認識との出発
物事の雰囲気などからそれとなく受ける感じ。印象。「議案が通りそうな感触を得る」
手や肌に触れた感じ。手ざわり。肌ざわり。「カシミアの柔らかい感触
[類語](1感覚知覚官能五感体感肉感感じセンス錯覚幻覚/(2印象イメージ第一印象心象心証インプレッション/(3手触り肌触り肌合い手応え

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「感触」の意味・読み・例文・類語

かん‐しょく【感触】

〘名〙
① (━する) 外界の刺激に触れて感じること。
(イ) 五官が刺激を受けとめること。また、その働き。感覚。
※医範提綱(1805)一「神経の知覚、感触を」
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉五「神経に感触せずして、かくの如く運動するは何に故ぞと」
(ロ) 物事に触れて心に感じること。また、その気持。感情。
小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下「余の面白き脚色(しくみ)にだに感触(カンショク)なさざることともなるべし」 〔顔氏家訓‐風操〕
② 手や肌で触れた感じ。手ざわり。肌ざわり。触感。
収穫(1910)〈前田夕暮〉上「感触になれし手ながらとらざればさびしかくしにわが手冷えたり」
③ 相手の態度などからそれとなく感じとられるもの。印象。「許諾の感触を得る」

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普及版 字通 「感触」の読み・字形・画数・意味

【感触】かんしよく

手ざわり。

字通「感」の項目を見る

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