愛郷会(読み)あいきょうかい

世界大百科事典(旧版)内の愛郷会の言及

【愛郷塾】より

…正式には自営的農村勤労学校愛郷塾。1915年旧制第一高等学校を中退し,郷里にほど近い自家の所有地で〈兄弟村農場〉を経営していた橘は,29年11月23日,〈全日本の国民的改造の為に(中略)命を賭して戦ふべき秋が来た〉として,愛郷会を設立。折からの農村恐慌のなかで〈愛郷主義〉を唱え,茨城県下各地で講演会を開催,32年5月には支部29,会員400を擁するに至る。…

【橘孝三郎】より

…27年から農村青年の啓蒙のために県内を講演して,慢性的な不況に苦しむ農村の現実を知り,〈大地とともに耕やす者どうしの連帯〉を通しての農村,さらに国の救済を主張しはじめる。これに共鳴した中堅青年などと,その啓蒙と実践のため,29年愛郷会を結成した。31年同会の活動の一環として,自覚的な〈日本の正しくよき土の勤労生活者〉養成のため愛郷塾を設立,〈大地主義,兄弟主義,勤労主義〉に基づく集団教育を行った。…

※「愛郷会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」