愛妻(読み)あいさい

精選版 日本国語大辞典 「愛妻」の意味・読み・例文・類語

あい‐さい【愛妻】

〘名〙
① 愛している妻。
疑惑(1913)〈近松秋江〉「愛妻にそんなことがある理由(わけ)がない」
② 妻をだいじにすること。「愛妻家」などのように、下に体言を伴って用いられる。
※銀座解剖図(1934)〈石角春之助〉二「共に愛妻主義者でもあり」

はし‐づま【愛妻】

〘名〙 (「はし」はいとしいの意) 愛する妻。いとしい妻。
古事記(712)下・歌謡山城い及(し)け鳥山 い及けい及け 吾が波斯豆摩(ハシヅマ)に い及き会はむかも」

め‐づま【愛妻】

〘名〙 いとしい妻。
万葉(8C後)一四・三五〇二「わが目豆麻(メヅマ)人は離くれど朝貌の年さへこごとわは離(さか)るがへ」

め‐ずま ‥づま【愛妻】

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「愛妻」の意味・読み・例文・類語

あい‐さい【愛妻】

愛し、大切にしている妻。「愛妻弁当」
妻を大事にすること。「愛妻家」
[類語]恋女房細君家内女房かみさんワイフかかあ山の神さいベターハーフ押し掛け女房姉さん女房世話女房思い妻糟糠の妻良妻賢妻悪妻

はし‐づま【愛妻】

かわいい妻。愛する妻。あいさい
が―にいき会はむかも」〈・下・歌謡〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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