愚昧(読み)ぐまい

精選版 日本国語大辞典 「愚昧」の意味・読み・例文・類語

ぐ‐まい【愚昧】

〘名〙 (形動) おろかでものの道理にくらいこと。また、そのさま。愚鈍。愚蒙
権記‐長保二年(1000)正月二六日「況面奉綸旨及于再三、彌励愚昧有何怠倦」
※読本・雨月物語(1776)貧福論「かく清(いさぎ)よきものの、いかなれば愚昧(グマイ)貪酷(どんかう)の人にのみ集ふべきやうなし」 〔旧唐書‐賈耽伝〕

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デジタル大辞泉 「愚昧」の意味・読み・例文・類語

ぐ‐まい【愚昧】

[名・形動]《「昧」は暗い意》おろかで道理に暗いこと。また、そのさま。愚蒙。「愚昧な人」
「―なる通人よりも山出しの大野暮の方が遥かに上等だ」〈漱石吾輩は猫である
[類語]蒙昧暗愚馬鹿阿呆あほう魯鈍ろどん愚鈍無知愚蒙ぐもう頑愚愚か薄のろ盆暗ぼんくらまぬけとんまたわけ馬鹿者馬鹿野郎馬鹿たれ与太郎抜け作おたんこなすおたんちんあんぽんたんべらぼう

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普及版 字通 「愚昧」の読み・字形・画数・意味

【愚昧】ぐまい

暗愚。晋・郭璞蜉の賦〕伊(こ)れ斯の蟲の愚昧なるも、乃ち先にして(てつ)なるに似たり。

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