意気張(読み)いきはり

精選版 日本国語大辞典 「意気張」の意味・読み・例文・類語

いき‐はり【意気張】

〘名〙 (「いきばり」とも) 思いこんだことを最後まで貫きとおすこと。意地をはること。近世遊女心意気を表現するときに多く使われる。
仮名草子・都風俗鑑(1681)三「それぞれの芸にうつりたる口上意気(ヰキ)はりの思ひいれ」
一刹那(1889‐90)〈幸田露伴〉一「ちょいとした意気張(イキバリ)より嘘から出たまことを尽し」

いき‐ば・る【意気張】

〘自ラ四〙 意地を通す。思い込んだことを立て通す。
※戊辰物語(1928)〈東京日日新聞社会部〉維新前後「なかなか面白い男で、髪なんかは粋(イキ)ばって、ぐっと鬢を引締めた八丁堀風にしてはゐたが」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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