意宇川(読み)いうがわ

日本歴史地名大系 「意宇川」の解説

意宇川
いうがわ

八束やつか八雲やくも村と能義のぎ広瀬ひろせ町の境に位置する天狗てんぐ(六一〇・四メートル)北西麓を水源とし、八雲村中央部を北流、八雲村境の松江市大草おおくさ町付近で大きく蛇行して東へ流れを変え、八束郡東出雲町出雲郷あだかえから松江市竹矢ちくや町・八幡やわた町を経て中海に注ぐ。一級河川で、河川延長は一一・五キロ。古代・中世意宇おう郡を流れる川として「おうがわ」とよばれたと考えられるが、近世以降は「いうがわ」と称される。上流部の八雲村熊野大社付近では熊野くまの川、下流部では出雲郷川ともよばれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報