惨憺(読み)サンタン

デジタル大辞泉 「惨憺」の意味・読み・例文・類語

さん‐たん【惨×憺/惨×澹】

[名・形動]いたましいこと。なげかわしいこと。また、そのさま。
「一朝爆発した其跡は実に―を極めますナ」〈魯庵社会百面相
「形容するのが―な位に」〈葉山海に生くる人々
[ト・タル][文][形動タリ]
いたましくて見るに忍びないさま。見るも無残なさま。「―たる事故現場」「結果は―たるものであった」
心をくだき思い悩むさま。「―たる推敲すいこうの跡」「苦心―」
薄暗くて気味が悪いさま。
「余を…この―たる墓所に残して」〈透谷楚囚之詩
[類語]惨烈惨め悲惨凄惨暗澹残酷残虐残忍苛酷暴虐陰惨無残ひどむご惨たらしい痛ましい痛痛しい見るに忍びない目も当てられない血なまぐさい酸鼻冷酷冷血酷薄暴戻ぼうれい凄愴せいそう酷烈戦慄惨劇猟奇猟奇的嗜虐しぎゃく嗜虐しぎゃくすさまじいグロテスク阿鼻叫喚目を背ける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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