情理（読み）じょうり

精選版 日本国語大辞典

じょう‐り ジャウ‥【情理】

〘名〙

① 事情と道理。物事のすじみち。

※本朝文粋（1060頃）四・貞信公辞関白第三表〈大江朝綱〉「情理枢杇、難_レ二万機於漢興之時_一」

※米欧回覧実記（1877）〈久米邦武〉一「西洋の一令一法、〈略〉情理明白なることも、容易に決行するに至らず」 〔旧唐書‐代宗紀〕

② 人情と道理。

※花柳春話（1878‐79）〈織田純一郎訳〉八「卿の言たるや情理を兼ぬ、誠に愛すべし」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

じょう‐り〔ジヤウ‐〕【情理】

１ 人情と道理。「情理を兼ね備えたはからい」
２ 事情と道理。物事の筋道。

出典　小学館

普及版 字通

【情理】じよう（じやう）り

人情と道理。〔宋書、謝霊運伝論〕より魏に至るまで、～體三變す。（司馬）相如は工(たく)みに形似の言を爲し、二班（班彪・班固）は理のに長じ、子（曹植）・仲宣（王粲）は氣質を以て體と爲す。竝びに能を(へう)し美を擅(ほしいまま)にし、獨り當時に映ず。

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出典　平凡社「普及版 字通」