情報のゲートキーパー(読み)じょうほうのゲートキーパー(英語表記)gate keeper

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「情報のゲートキーパー」の意味・わかりやすい解説

情報のゲートキーパー
じょうほうのゲートキーパー
gate keeper

ゲートキーパーとは,研究組織において外部と頻繁に接触して外部情報を内部コミュニケーションネットワークに伝えるという,外部と内部の連結機能を果たす少数の研究者のことである。この概念は,マスコミュニケーションがまず小数の社会的成員 (オピニオン・リーダー) の態度行動に変化を引き起こし,次いでこの成員の口頭コミュニケーションにより社会的成員の残りの成員にメッセージが伝達されるという「2段階フローモデル」の組織への適応である。社会におけるオピニオンリーダーに相当する成員として,研究組織にもゲートキーパーが存在するのであり,それを情報のゲートキーパーと呼んだのである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android