悲劇的(読み)ひげきてき

精選版 日本国語大辞典 「悲劇的」の意味・読み・例文・類語

ひげき‐てき【悲劇的】

〘形動〙 悲劇様相を示すさま。悲劇の性質をもつさま。
行人(1912‐13)〈夏目漱石〉帰ってから「此様子を見てゐたお重は、ワッと云ふ悲劇的(ヒゲキテキ)な声を振り上げて泣き出した」

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デジタル大辞泉 「悲劇的」の意味・読み・例文・類語

ひげきてき【悲劇的】[曲名]

原題、〈ドイツTragischeシューベルト交響曲第4番ハ短調の副題。1816年作曲。作者自身によってつけられたもの。
《原題、〈ドイツ〉Tragischeマーラーの交響曲第6番の通称。イ短調。全4楽章。1904年作曲。1906年改訂。劇的で完成度が高いオーケストレーションで知られる。

ひげき‐てき【悲劇的】

[形動]悲劇の様相を示すさま。悲惨なさま。「悲劇的結末
[補説]作品名別項。→悲劇的

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デジタル大辞泉プラス 「悲劇的」の解説

悲劇的〔マーラー〕

オーストリアの作曲家グスタフ・マーラーの交響曲第6番(1903~05、06)の副題。原題《Tragische》。ウィーン時代に作曲された、マーラーの交響曲の最高傑作の一つとされる。

悲劇的〔シューベルト〕

オーストリアの作曲家フランツ・シューベルトの交響曲第4番D417(1816)の副題。原題《Tragische》。同副題は後にシューベルト自身が付けたもの。

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