悪神(読み)アクジン

デジタル大辞泉 「悪神」の意味・読み・例文・類語

あく‐じん【悪神】

人に災いや害を与える神。
[類語]疫病神死に神貧乏神邪神魔神鬼神

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「悪神」の意味・読み・例文・類語

あく‐じん【悪神】

〘名〙
① 人にわざわいをなし、世を乱す神。⇔善神。→荒ぶる神
平家(13C前)八「むかしは宣旨をむかってよみければ、枯れたる草木も花さき実なり、悪鬼悪神も随ひけり」
② (「あく」は接頭語) 荒々しく乱暴な神。
神道集(1358頃)一「抑伊弉諾伊弉冊尊の御子、一女三男者、一者素盞烏尊、悪神なれば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の悪神の言及

【神】より

…自然神とは日月星辰や風雨雷雲のような天体・気象現象を神格化したものであり,また木石や山水に精霊の存在を認めてこれを聖化したものである。つぎに人間神は人間を神格化した一群で,一般に男神・女神,善神・悪神,創造神・破壊神,英雄神・文化神などを指し,同時に人間の生活機能をつかさどる農神・工神,狩猟神・漁労神などの機能神や,共同体の繁栄と運命をつかさどる守護神などもここに含められる。また人間神のうち重要な役割を果たしているのが死者の霊を神格化した祖先神である。…

【荒振神】より

…邪神,暴神,悪神とも書く。高天原の神々に従わず,また高天原に帰属しない神々のこと。…

※「悪神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android