悪日(読み)アクニチ

デジタル大辞泉 「悪日」の意味・読み・例文・類語

あく‐にち【悪日】

暦の上で、物事をするのによくないとされている日。凶日きょうじつあくび。→四日しが悪日あくにち
運の悪い日。運のない日。あくび。
[類語]凶日厄日

あく‐び【悪日】

あくにち(悪日)

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精選版 日本国語大辞典 「悪日」の意味・読み・例文・類語

あく‐にち【悪日】

〘名〙
陰陽家で、事を行なうのに悪い日。運勢の悪い日。縁起の悪い日。凶日。⇔吉日
名語記(1275)九「みな悪日とさだめたる也」
徒然草(1331頃)九一「『吉日に悪をなすに必ず凶なり。悪日に善を行ふに、必ず吉なり』といへり。吉凶は人によりて、日によらず」
② 不運、不幸にめぐりあわせた日。その人にとって運の悪い日。あくび。⇔吉日
浄瑠璃源平布引滝(1749)三「今日はいかなる悪(あク)日ぞ。死ぬる命を助りて、嬉しと思ふ間もなく、此修羅道の責(せめ)何事

あく‐び【悪日】

〘名〙 =あくにち(悪日)

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普及版 字通 「悪日」の読み・字形・画数・意味

【悪日】あくじつ

凶日。

字通「悪」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の悪日の言及

【衰日】より

…除目始(じもくはじめ),官奏,陣定(じんのさだめ)等の公事,臨時大祓,大嘗会御禊(ごけい)次第使定,斎宮御禊等の神事,季御読経(きのみどきよう)日時定,盂蘭盆供(うらぼんく)等の仏事,薨奏,除服等の凶事はいずれもおおむね衰日を避けて行われた。このように,衰日は万事を避くべしといわれた悪日であるが,修善や出行にはさしつかえないともいわれ,必ずしも徹底的に守られず,この点で坎(かん)日,凶(会)日,重日,復日等他の悪日と似ているが,ただこれらは暦の上に記載され,広く社会的に利用されたのに対し徳日は特定の個人だけに適用される特殊な性格のものであった。【村山 修一】。…

※「悪日」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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