精選版 日本国語大辞典 「悪さ」の意味・読み・例文・類語
わる‐さ【悪さ】
① 悪いこと。悪い状態。また、その度合。わろさ。
※却癈忘記(1235)下「六道の外に法師道はあるなり。われは法師道におちて、苦をうくる也。法師のわるさ、こはいかがすべかるらむと云々」
※江湖集鈔(1561)三「第六意識をよく防ぐこと城を守るが如し意識がわるさをするほどに防ぐぞ」
※浮世草子・日本永代蔵(1688)四「悪(ワル)さする子共」
③ 悪質な行為。悪事。また、不品行。わろさ。
※談義本・銭湯新話(1754)二「あれもかふした悪(ワル)さをした、此やふな徒(いたづら)めされたと傍から悪く云さかすを」
④ 博奕などのよくない遊び。
⑤ =わるさご(悪子)
わろ‐さ【悪さ】
〘名〙 (形容詞「わろい」の語幹に接尾語「さ」の付いたもの)
① =わるさ(悪━)①
② =わるさ(悪━)②
③ =わるさ(悪━)③
※合巻・教草女房形気(1846‐68)三「綸子屋の娘、店の若い者と淫(ワロ)さして」
あし‐さ【悪さ】
※書紀(720)推古一二年四月(岩崎本訓)「其れ善(よさ)悪(あしサ)成敗(なりならぬこと)、要(かなら)ず信に在り」
※枕(10C終)二三「さらにただ、手のあしさよさ、歌のをりにあはざらんも知らじ」
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