恵比須舞(読み)エビスマイ

デジタル大辞泉 「恵比須舞」の意味・読み・例文・類語

えびす‐まい〔‐まひ〕【恵比須舞】

民俗芸能一つで、大漁を祈って恵比須に扮して舞うもの。神楽などの一部七福神の舞の一つとして行われたりする。また、人形で演じることもある。
近世正月に恵比須に扮して祝福して歩いた門付け芸。
恵比須回し」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「恵比須舞」の意味・読み・例文・類語

えびす‐まい ‥まひ【恵比須舞・戎舞】

〘名〙
① 近世の傀儡師(くぐつし)一種である、恵比須舁(かき)が、首に掛けた箱の中の人形に舞わせる舞。また、その傀儡師。
※俳諧・大和順礼(1670)下「吾妻野に飛かふ蝶やゑひす舞〈正和〉」
② 正月にえびす神に扮して、めでたい言葉を唱えながら門付けして歩いた遊芸人。大黒舞に続いて正徳年間(一七一一‐一六)に行なわれた。
諸国風俗問状答(19C前)阿波国風俗問状答「蛭子舞とて、其体、夷の面をかぶり、はりぬきの鯛と釣竿とを持申候」

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