恵比須膳(読み)えびすぜん

精選版 日本国語大辞典 「恵比須膳」の意味・読み・例文・類語

えびす‐ぜん【恵比須膳・夷膳・戎膳】

〘名〙
① 一人用の木地膳の場合、木目を横にすべきところを縦にして据えること。木目の見えない塗り膳でも、縦横区別のあるものを、横向きのまま料理を並べること。忌まれ、また、礼儀作法に反するという。横膳。〔俳諧・女夫草(1672)〕
② 汁を左に置いて飯と汁とを反対に並べるのをいう。左膳。また、膳が食べる人に向かないような配膳。神奈川県津久井郡や静岡県浜名郡などでは、えびす神の供物を左膳につけ、出世前の若い者には食べさせないとする。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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