息子・息(読み)むすこ

精選版 日本国語大辞典 「息子・息」の意味・読み・例文・類語

むす‐こ【息子・息】

[1] 〘名〙 (「生(む)す子」の意)
① 親にとって自分の子である男。せがれ。子息。むすこ子。
※寛平内裏菊合(891頃か)「殿上童藤原の繁時阿波守弘蔭がむすこ」
陰茎異称。せがれ。
※評判記・野良立役舞台大鏡(1687)中村数馬「ふんどしをしめ、むす子めにいけんしていまする」
[2] (息子) 戯曲一幕。小山内薫作。大正一一年(一九二二)帝国劇場初演。ハロルド=チャピン「父を捜すオーガスタス」の翻案。雪の夜の番小屋を背景にやくざに身を持ちくずした息子と火の番の父親の再会をしみじみと描く。
[補注]語源からは、男子・女子のいずれをも指し得ることになるが、女子は同じ「むす(生)」に女性を意味する「め」が付いた「むすめ」で表わされる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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