精選版 日本国語大辞典 「息下」の意味・読み・例文・類語
いき‐の‐した【息下】
〘名〙 (多く「に」を伴った形で)
※竹取(9C末‐10C初)「御心地はいかがおぼさるると問へば、いきのしたにて、物はすこし覚ゆれど」
※平家(13C前)六「入道相国〈略〉まことにくるし気にて、いきの下にの給ひけるは」
② 息をひそめて、小声でものをいうさま。つらさの中で、やっとものをいうさま。
※落窪(10C後)二「などかくは宣ふぞといへば、胸のいたく侍ればといきのしたにいふ」
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