息が切れる(読み)いきがきれる

精選版 日本国語大辞典 「息が切れる」の意味・読み・例文・類語

いき【息】 が 切(き)れる

① 激しく動いたりして息切れがする。息が続かなくなる。あえぐ。
曾我物語(南北朝頃)五「ついの陣を一陣にあはせて、馬のいききるる程ぞおうたりけり」
② 息が絶える。死ぬ。〔日葡辞書(1603‐04)〕
物事が長く続けられないで、途中で弱る。
浄瑠璃志賀敵討(1776)七「傾城買いも、質種(しちぐさ)の息(イキ)の切れぬうちやめた方がましであろ」

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デジタル大辞泉 「息が切れる」の意味・読み・例文・類語

いき・れる

息切れがする。あえぐ。「石段の途中で―・れた」
物事を続けることが苦しくなり、中途でやめる。「資金がなくて事業半ばで―・れる」
息が止まる。死ぬ。〈日葡
[類語]あえはあはあぜいぜいぜえぜえあえぎ喘ぎむせるむせ返るむせぶき切る息を切らす息を弾ませる肩で息をするき込む息衝く息がはずむ息切れ息も絶え絶え胸苦しい重苦しい重重しい息詰まる寝苦しい息苦しい悶悶もんもん苦しい片息気息奄奄えんえん

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