恐龍(読み)きょうりゅう

精選版 日本国語大辞典 「恐龍」の意味・読み・例文・類語

きょう‐りゅう【恐龍】

〘名〙 (dinosaur の訳語) 中生代のジュラ紀・白亜紀に栄えた爬虫類総称。体長三〇メートルに達するものもあり、前肢後肢より短く、多くは後肢だけで歩行。肉食または草食で、陸上のほか水中にすむ種類、飛翔する種類もいた。分類上、爬虫類の一目とされてきたが、トカゲ型骨盤目と鳥型骨盤目とに分けられる。きょうりょう。
※美しい星(1962)〈三島由紀夫〉九「醜い恐龍や翼肢龍は一匹のこらず滅んだのに」
[語誌]「附音挿図和訳英字彙」(一八八七)には、dinosaur が収録され、「巨大ノ死虫」と訳されていたが、「恐龍」は見えない。地質学の辞書「英和和英地学字彙」(一九一四)に「Kyōryōrui. Dinosauria 恐龍類」とあるのが、辞書収録例として早い。古くは「きょうりょう」と読むことが多い。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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