思見・惟(読み)おもいみる

精選版 日本国語大辞典 「思見・惟」の意味・読み・例文・類語

おもい‐・みる おもひ‥【思見・惟】

〘他マ上一〙
① よく考える。いろいろと思い巡らす。おもんみる。
万葉(8C後)一二・二九八六「梓弓引きみゆるへみ思見(おもひみ)てすでに心は寄りにしものを」
② そう思って、その物事を見る。
蜻蛉(974頃)中「さいひしを聞く人、いかにをかしと思ひみるらん」
過去未来の物事などを、いろいろ想像する。
道草(1915)〈夏目漱石五一「彼は明日の朝多くの人より一段高い所に立たなければならない憐れな自分の姿を想(オモ)ひ見(ミ)た」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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