思準(読み)おぼしなずらう

精選版 日本国語大辞典 「思準」の意味・読み・例文・類語

おぼし‐なずら・う ‥なずらふ【思準】

〘他ハ下二〙 (「おもいなずらう(思準)」の尊敬語) 比べ合わせてお考えになる。
※宇津保(970‐999頃)祭の使「侍従朝臣におぼしなずらへて、かれをもかへり見給へ」

おもい‐なぞら・う おもひなぞらふ【思準】

〘他ハ下二〙 比較して考える。思い比べる。
※夜の寝覚(1045‐68頃)三「かたじけなく、いみじくとも、ただ人とひとしく思ひなぞらへきこゆべきことなりや」

おもい‐なずら・う おもひなずらふ【思準】

〘他ハ下二〙 比べ合わせて考える。
源氏(1001‐14頃)若菜下「人がらもなべての人におもひなずらふれば、けはひこよなくおはすれど」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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