忘憂の物(読み)ボウユウノモノ

デジタル大辞泉 「忘憂の物」の意味・読み・例文・類語

ぼうゆう‐の‐もの〔バウイウ‐〕【忘憂の物】

陶淵明飲酒詩」から》酒のこと。
[類語]酒類さけるい酒類しゅるい般若湯アルコール御酒お神酒銘酒美酒原酒地酒醸造酒蒸留酒混成酒合成酒日本酒清酒濁酒どぶろく濁り酒生酒新酒古酒樽酒純米酒灘の生一本本醸造酒吟醸酒大吟醸冷や卸し屠蘇とそ甘露酒卵酒白酒甘酒焼酎泡盛ビール葡萄酒ワインウイスキーブランデーウオツカラムテキーラジン焼酎リキュール果実酒梅酒薬酒やくしゅみりん白酒しろざけ紹興酒ラオチューマオタイチューカクテルサワージントニックジンフィーズカイピリーニャマティーニ

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精選版 日本国語大辞典 「忘憂の物」の意味・読み・例文・類語

ぼうゆう【忘憂】 の 物(もの)

(陶潜「飲酒詩」の「汎忘憂、遠我達世情」による。憂いを忘れるものの意) 酒の異称。忘憂。〔文明本節用集(室町中)〕

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故事成語を知る辞典 「忘憂の物」の解説

忘憂の物

酒の異称。

[由来] 四~五世紀、とうしん王朝の時代の中国詩人とうえんめい(正式な名前はとうせん)の「飲酒―其の七」という詩の一節から。秋に咲く、露にぬれた菊の花を摘み取って、酒に浮かべて飲むようすを、「此の忘憂の物にうかべて、我が世をわするるの情を遠くす(心配ごとを忘れさせてくれるこの酒に浮かべて飲めば、俗世間から離れた私の心が、さらに遠くへと行ってしまうようだ)」とうたっています。

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