忍涙（読み）しのびなみだ

精選版 日本国語大辞典

しのび‐なみだ【忍涙】

〘名〙 人に知られないようにこっそり流す涙。しのび泣きの涙。

※金刀比羅本保元（1220頃か）下「乙若殿は道を引て叢の中を分入つるより心得て輿よりも下ず、只忍(シノ)び涙(ナミダ)をぞ流ける」

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【忍涙】にんるい

涙をこらえる。唐・杜甫〔郭中丞兼太僕の右節度使に充てらるるを奉送す、三十韻〕詩　漸くふるに、(なん)ぞ此(ここ)に別れん　をんで、獨りを含む

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出典　平凡社「普及版 字通」