忍出(読み)しのびいず

精選版 日本国語大辞典 「忍出」の意味・読み・例文・類語

しのび‐い・ず ‥いづ【忍出】

〘自ダ下二〙
他人に知られないように、ひそかに外出する。こっそりとぬけだす。
有明の別(12C後)一「む月ばかりの雨ふりくらし、さうざうしき夕つかた例のしのひいで給て」
② 奥から表へとひそかに出て来る。
説経節・をくり(御物絵巻)(17C中)四「てるてのひめは、きこしめし、なかのままで、しのひいてさせたまひ」

しのび‐で【忍出】

〘名〙 人に知られないようにそっと外出すること。
※玄武朱雀(1898)〈泉鏡花〉一〇「貴賀文学士は、寝衣(ねまき)で潜出(シノビデ)の胸から上を屋台から見せて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android